まだまだ暑い日が続いていますが、皆様お元気にお過ごしですか?
現在も熱中症厳重警戒が発令されている地域も多いようです。
皆様それぞれに対策されていると思いますので、今後もこまめな対策を心掛けましょう♪
本日の投稿では、【8050問題】についてのお話をさせていただこうと思います。
少し長文となりますが、お時間が許す時に閲覧いただけますと幸いです。宜しくお願いします。
まずは【8050問題】とは何か?を簡単に説明させていただきます。
【80】とは80代の親を【50】は50代の子供を現した表記となっていますが、70代の親と40代の子供の場合なども【8050問題】として表現されています。
また【問題】とは、働けない・働いていない子供と要介護認定を受けている高齢の両親が同居し、経済的かつ社会的に困窮している状態を表しています。
この問題がさらに注目されたきっかけは、2019年内閣府が行った【中高年のひきこもりに関する実態調査】で浮き彫りになった、推計数61.3万人と言う数値なのです。
そして2019年から5年を経過した今でも、高齢化社会とともに推計数は上がり続けると予想されており、年々深刻さを増していく問題として取り上げられています。
【8050問題】に繋がりやすいパターンとして《子供の精神的な問題や疾患による自立が難しいケース》《就職難や離職をきっかけに同居し、そのまま長期化するケース》など、子の就労が困難になることで、親の年金に頼らざるを得ない状況が続く一方、年金だけでは家族分の生活費としても足りず、貧困に陥りやすい悪循環な経済的問題・社会的孤立。
また《親の介護が必要となり仕事を辞めて同居するケース》《一人介護の長期化によって、介護疲れやストレスによる精神疾患の発症するケース》と言った介護負担・家族関係の悪化など、さまざまな問題を複合的に抱えることで、個人や家族の力だけでは解決が難しくなるケースも少なくないと言えるでしょう。
また、核家族化や地域の繋がりの希薄化により、家族内の問題が表面化にしくくなったことも原因の一つとして考えられます。
では、この問題の対策として取り上げられている、内容にも触れて行きたいと思います。
①生活保護制度の利用
年金だけでは生活が成り立たないため、生活保護を利用することで最低限の生活を保障してもらえる制度です。現に厚生労働省のデータでは、生活保護世帯のうち高齢者世帯の割合は55.6にのぼるとされています。【8050問題】の世帯の多くが生活保護に頼らざるを得ない状況だと考えられます。ただし生活保護を利用できる世帯は限定的であるほか、利用することへの偏見、そして生活保護を受給し就労すると、保護費が減額されるため、就労への意欲を削ぐという指摘もあります。
②就労支援の利用
働いて収入を得ることで、自立した生活に繋げるための障がい福祉サービスです。労働者として働きながら、企業等に就職することが困難な障がいのある方に対して、生産活動の機会提供・知識および能力の向上のために必要な訓練などを行っています。就労支援は大きく4つの支援に分けられており【就労移行支援】【就労継続支援A型】【就労継続支援B型】【就労定着支援】があります。利用される方の生活環境・利用目的・ご希望など、市区町村の福祉相談窓口にていつでも相談・説明を受けることができます。収入面の確保・社会的孤立の対策としても、有効な対策の一つだと考えられています。
③介護サービスの利用
親の介護を子が抱え込み、過重な負担を強いられているケースもみられ、さらに孤立感を深めてしまう可能性があります。抱えている負担の分散を目的とした、介護サービスの利用も対策の一つとして考えられています。デイサービスやショートステイ、訪問介護から訪問入浴などさまざまなサービスを上手に活用することで、子の心身の健康にも繋がる可能性があると考えられています。
【8050問題】は各家庭問題だけでなく、福祉・医療・就労・住まいなど、さまざまな分野が連携し、地域社会全体で支えていく必要のある問題だと思います。
この問題に直面されている方が閲覧いただけた際に、少しでも情報として知っていただければと思い、この度のブログとなります。
また匿名でも構いません、相談の窓口としてお気軽にお問合せいただいても構いません。
今の環境に合わせた国の支援があると言うことを、感じ・知っていただきたいのです。
最後まで閲覧いただき有難う御座いました。
今後とも宜しくお願い致します。
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